OUTLINE作品概要

プロコフィエフ原作・作曲の音楽劇「ピーターとオオカミ」が新たにオリジナルプロダクションとして2021年2月、長野市芸術館で誕生しました。
その後、23年3月に滋賀県と愛知県で公演、３度目となる2023年12月の今回は、いよいよ東京をも照準に当てた、関東地域で初となる待望のお披露目公演となります。また、その後、北海道と岩手公演として巡演いたします。

多くの場合、「ピーターとオオカミ」は、オーケストラ演奏にナレーションが付くという、
コンサートとして上演されることがほとんどです。
ですが私たちの「ピーターとオオカミ」は、音楽性と物語性の両方に焦点を当て、
より作品を感じ取れるように、テキストを翻案し、演奏スタイルも変えてお届けいたします。

ストーリーを進行するのは、俳優の西村まさ彦。三谷幸喜作品の常連だったキャリアから、幅広い演技で、舞台、映画、ドラマで活動を展開するベテラン俳優です。

あらすじ
ピーター少年は、森でおじいさんと暮らしていた。ある日、庭の戸を閉め忘れ、飼っていたアヒルが飛び出して外の池で泳ぎ始めてしまう。アヒルは小鳥と、「飛べない鳥なんて」と「泳げない鳥なんて」と、言い争う。そんな様子を猫が見ていて襲おうとするが、失敗。ところが、オオカミにはそうはいかなかった。猫は木に登って難を逃れたが、アヒルは丸呑みされてしまった。こんな危険なオオカミを野放しにしてはいられない、そう一念発起したピーターは、小鳥や猫、そして森の猟師たちと力を合わせ、見事オオカミを捉える。丸呑みだったアヒルがオオカミの口から出てきて、生きていた、というハッピーエンドで締める。

プロコフィエフが作曲して十数年ののち、「ピーターとオオカミ」はディズニーによってアニメ化される。
その後、バーンスタインやカラヤン、小澤征爾、アンドレ・プレヴィンなど、クラシック界の名だたる指揮者が演目に取り上げ、
また、語りもデヴィッド・ボウイやスティング、ショーン・コネリーといった多彩な顔ぶれで演じられてきた。

COMMENT & PROFILEコメント＆プロフィール

西村まさ彦 メッセージ

プロコフィエフの「ピーターとオオカミ」は、皆様もよくご存知かもしれません、陽気で、すぐ口ずさんでしまうようなあのメロディがとても楽しい、音楽劇です。ストーリーも、ピーターが飼っていたアヒルを、森からやってきたオオカミに丸呑みにされたので、勇気と知恵を振り絞り、森の動物や村の人たちと力を合わせて、オオカミを捉えるという、大人も子供も楽しめて色々と考えさせられる内容です。私はいつも思っているのは、クラッシック音楽がもっと身近に感じられるようになったら、心がより豊かになるのだろうな、ということです。楽器が奏でるメロディにうっとりさせられ、長年愛され続けている音楽に不変の力を感じるのです。今回お届けするピーターとオオカミを通して、とっつきにくいと言われているクラッシック音楽に興味を持って頂けたらと願っています。エド・シーランなどが用いるループ・ペダル演奏によるプロコフィエフ音楽へのアプローチも、お楽しみ頂けます。是非劇場にいらして下さい、お待ちしています。



西村まさ彦 プロフィール
12月12日生まれ、富山県出身。
デビュー以来多数の作品で存在感を発揮、キャリアを通じて多数の受賞歴を持つ。
近年、映画では『大河への道』、映画『お終活! 再春 人生ラプソディ』（2024年公開予定）などに出演。テレビドラマではテレビ東京系『警視庁考察一課』、テレビ朝日系『必殺仕事人（2023）』、NHK『育休刑事』、フジテレビ系『この素晴らしき世界』などで幅広い役を演じている。
また全国各地で演劇文化の啓蒙活動や演劇を通じた地域振興事業にも携わっている。

「ピーターとオオカミ」は、オーケストラとナレーションで共演したことがある。また、ストラヴィンスキー作曲の「兵士の物語」では、演奏会形式のみの視点ではない、演劇的観点からもアプローチした舞台公演を演じたことがあり、本作「ピーターとオオカミ」では、理想的なキャスティングと言えます。



作曲
セルゲイ・プロコフィエフ
ウクライナ・ドネツク州生まれ。サンクトペテルブルグ音楽院で作曲とピアノを学び、ロシア革命後、シベリアから日本、アメリカ、パリと生活を転々とした。日本に滞在した1918年、交響曲第1番「古典交響曲」を作曲。日本滞在を詳細に記すと、５月31日、日本の敦賀港に上陸し、6月11日、東京に到着。６月12日〜18日、京都に滞在、６月13日に琵琶湖疏水、祇園などを訪れた。６月19日〜28日、奈良（奈良ホテル)に滞在、未完成作品「白鍵弦楽四重奏曲」（この曲を「ピアノ協奏曲第３番Op.26」の第３楽章の主題とした）の構想を練った。6月29日に東京に戻り、以後離日まで東京と横浜周辺に滞在する。７月６日と７日には東京、９日には横浜で自作を含んだピアノ・リサイタルを開催した。７月19日〜21日には軽井沢、７月28日には箱根を訪れ、そして８月２日に離日する。このプロコフィエフの日本滞在は、日本にとって最初の大作曲家の来日であった。本格的なピアノ･リサイタル、さらに日本の音楽評論家との交流も持ち、わが国の音楽界に大きな影響を与えることになった。そのあと、バレエ音楽「ロミオとジュリエット」、「シンデレラ」、「エフゲニー・オネーギン」や交響組曲「キージェ中尉」「スペードの女王」、そして本作「ピーターとオオカミ」などの作曲作品を発表してゆく。



音楽監督・編曲
ボーカル・ギター・打楽器 他
大嶋吾郎
スタジオ、サポートミュージシャンとしてコーラス、ギターを担当。プレイヤーと してのキャリアは30年となる。近年では舞台音楽の作編曲家としての活動 も多い。幅広い音楽の嗜好と引き出し、あらゆる楽器、ノイズを駆使したサウンドメイ キングにて日々楽曲を生み出している。本公演の「ピーターとオオカミ」では、新たなアレンジにより、作品元来の持つオリジナリティを変えることなく、これまでとは異なる手法によって演奏を披露している。



サクソフォン・クラリネット
打楽器 他
副田整歩
サックス奏者で作編曲家。 ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの全サックスの他、ピアノ、フルート、クラリネットを演奏。シンセサイザーやプログラミングにも精通している。 クラシックとジャズ両方の素養を活かしアーティストサポート、ライブ、レコー ディング、作編曲、プロデュースを行う。 自宅スタジオを拠点にレコーディングや楽曲制作、音楽配信も行なっている。 Nam Jazz Experimentのリーダー。今回の「ピーターとオオカミ」では、日本奏者としてはなかなかハードルが高いと言われる、リード楽器の持ち替えをものともせず、室内楽団のように奏でている。



台本・演出／鈴木勝秀
横浜で育つ。1987年、ZAZOUS THEATRE を旗揚げ、97年まで主宰し構成・演出を務める。98年以降、個人で活動。「欲望という名の電車」や「ベント」、「ドレッサー」ほかの翻訳劇の演出をつとめる他、数多くのリーディング公演も手がけている。構成するテキストはどれも高い評価を得ていて、構成作家としての信頼も厚い。西村まさ彦とは、平幹二朗とのダブル主演で製作された「ドレッサー」での緊迫したドラマ展開を見事に演出した出会いがあり、「ピーターとオオカミ」は21年からのレギュラー作品となっている。
https://suzukatzcloud.hatenablog.com/about

SCHEDULE & TICKETスケジュール＆チケット

〈越谷公演〉
公演日時_2023年12月13日(水) 18:30開演
会場_越谷サンシティホール小ホール
http://www.suncityhall.jp/
(東武スカイツリーライン新越谷駅／日比谷線・半蔵門線直通、JR武蔵野線南越谷駅からいずれも3分)
主催_一般社団法人 舞台芸術共同企画　公益財団法人　越谷市施設管理会社　企画制作　tsp


〈北海道 ＆ 岩手公演〉
公演期間_2023年12月15日(金)〜23日(土)

北広島公演
12月15日(金)18:30開演
北広島市芸術文化ホール・花ホール
https://www.city.kitahiroshima.hokkaido.jp/hanahall/

訓子府公演
12月17日(日)14:00開演
訓子府町公民館
https://www.town.kunneppu.hokkaido.jp/life/kominkan/kouminkan.html

音更公演
12月19日(火)18:30開演
音更町文化センターふれあいホール(小ホール)
https://www.town.otofuke.hokkaido.jp/machi/shisetsu/shisetsu/bunkariyou.html

七飯公演
12月21日(木)18:30開演
七飯町文化センター・パイオニアホール(大ホール)
https://www.town.nanae.hokkaido.jp/education/detail/00001022.html

釜石公演
12月23日(土)14:00開演
釜石市民ホール・ホールA(大ホール)
https://tetto-kamaishi.jp/

FLYERチラシ

• 
• 

チラシダウンロードはこちら

PHOTO & MOVIEフォト＆ムービー

COMING SOON